ダンサーのための筋肉調整
水田ダンススタジオでは、ダンスの上達のための基本的な体の使い方、テクニック、表現力、練習方法などを指導するのはもちろんですが、良いダンスを踊るためにダンスに必要な筋肉を整えてより一層上達をめざすことが望ましいと考えています。
たとえば、
(1)まっすぐに姿勢を保てない。腰が抜ける、おなかが出る。
(2)右足、左足で力の差がある、動きが極端に違う。
(3)腰や膝、肩が痛くて踊れない。

いずれも姿勢を保つ筋肉、動作をする筋肉のアンバランスによるものがほとんどです。筋肉のバランス改善をすることで上達も早くなるでしょう。
 ダンスに必要な筋肉の理解
  正しいからだの使い方を理解していれば、繰り返し練習することで上達していくでしょうが、その運動に必要な筋肉が弱い場合はなかなかそうはいきません。

例えば足を前に出すときには、太ももを持ち上げるのに大腰筋が主動筋として働きます。しかし大腰筋が弱い場合、補助的に働く大腿四頭筋が中心に働いてしまうとムーブメントが硬くなったり重心バランスが悪くなることも予想されます。また大腰筋の弱い部分を補おうと中殿筋や大腿筋膜張筋が足を持ち上げてしまうとムービングフット側の腰が上がってしまい、股関節が内旋したり、正しいスウィングができなかったり、骨盤の安定を欠くことも予想されます。これらの場合は大腰筋を強化し、踊るときには相当強く意識することが必要になります。

また「腰が抜ける」といわれるので腹筋を鍛え続けても姿勢が直らない!ということがあります。腰が抜けている原因筋が腹筋でない場合はいくら腹筋だけを鍛えてもなかなか改善しないでしょう。大腰筋が弱い場合や大殿筋が弱い場合、またハムストリング筋が弱くても腰が抜けおなかが出た姿勢になることがあります。他にも複数の筋肉の弱化や過緊張、アンバランスが原因の場合もあります。この場合はどの筋肉が弱いのかを特定して改善し、トレーニングしていく必要があります。

良い姿勢を保ち、良い動きをつくるには、正確にどこを意識して動かせば良いかを理解することが必要でしょう。ただ筋肉バランス、重心バランスに問題があれば弱い筋肉を特定してバランスを整えてトレーニングや練習することも必要でしょう。

 筋肉のバランス改善
   例えば腰が痛いというのであれば、体幹・下肢の主な20ほどの筋肉をチェックし弱化している筋肉、過緊張している筋肉を調べます。そしてキネシオロジー(筋肉機能学)に基づく方法で運動をさせることによって筋肉の不均衡を改善します。
また、どの筋肉が弱化しているか、自分の筋肉バランスを認識することで今後のトレーニングや練習に役立ててもらえるようなるでしょう。

整体やカイロ、またはマッサージのように受身で施術を受けるのではなく、適切に運動させることでバランスを整えます。
 体幹・下肢の筋力チェック
チェックする主な下肢・体幹の筋肉
大腰筋 ダンスをする上でもっとも重要な腰の筋肉。ウォークの主導筋。これが両側弱いと骨盤が前や後ろに抜けやすい。片側が極端に弱いとそちらの足や膝にも故障がおきやすくなります。
腸骨筋 大腰筋ともに腸腰筋群と言われ太ももを前に上げたり腰を左右に回旋するのにも働きます。腸腰筋群が弱いと大腿四頭筋に負担がかかり、ムーブメントにも大きく影響します。
大殿筋 お尻の一番大きい筋肉。股関節を過伸展させ後退のムービングフットを伸ばしたり、前進ウォークでヒールがタッチした瞬間に腰を支える。弱いと前進で体が前に倒れるなどの問題が起こります。
中殿筋 骨盤を安定させたり、足を外転させたりする筋肉。またムービングフットが動く間、支え足で体を安定させるのに大きくな役目をしています。
大腿四頭筋 太ももの前の筋肉。膝を伸ばすときに働く筋。また足を前に上げるときも強く働きます。弱化したり故障したりすと膝関節の痛みの原因にもなります。
ハムストリング 太ももの後ろの筋肉。足を後ろに出したり、膝を伸ばすのに重要な筋肉。ハムストリングが弱いと腰が抜けたりおなかがでる原因にもなります。
内転筋 足を内側に締める筋肉ですが、ダンスでは、ウォークで足を引き寄せたり、チェックアクションなどでも重要な働きをします。無理な動きで痛めやすい筋肉でもあります。
大腿筋膜張筋 太ももの外側にある筋肉。足を横に広げたり、足を内側に回転させたりするときにも働きます。体重移動のときに体を支えるのにも重要です。
縫工筋 太ももの前に斜めに通ってる筋肉。足を前に出したり、外に回転させたりするときにも働きます。膝を安定させるのにも働いているので、弱化すると膝痛の原因にもなります。
膝窩筋 膝の裏側の筋肉。膝を曲げるときに働きますが、ライズアンドフォールをゆっくりとするにはこの筋肉も重要な働きをします。
腓腹筋 ふくらはぎの大きな筋肉。足首をピンと伸ばたときに強く働いています。膝の関節まで連動して働いています。ライズしているときにも強く働いています。弱いとこむら返りを起こしやすくなります。
ひらめ筋 腓腹筋の深部にある筋肉。足首を曲げるのに働きます。膝を曲げた状態で足首を伸ばしたときに働いています。
前脛骨筋 すねの前にある筋肉。足首を上に曲げたり、体を支えるのにも重要です。ライズアンドフォールや体重移動にも強く働いています。
脊柱起立筋 いくつかの筋肉からなっていてこの筋群は背骨を真っ直ぐに保ったり後ろへそらせたりするのに働いています。
腹直筋 いわゆる腹筋と呼ばれている筋肉。体を支えるのに重要な筋肉。弱いと腹がでたりお尻が抜けたりする。また体を後ろに反らせるときにも働く筋肉。
腹斜筋
腹横筋
肋骨から骨盤の辺りまで広く体幹を覆っている筋肉。腹直筋とともに体を支えたり、上体を傾けたりする重要な筋肉です。
腰方形筋 一番下の肋骨から腰椎、骨盤を連結して安定させる筋肉。
広背筋 いわゆる背筋のひとつ。上腕から骨盤までつながる大きくダンスでは重要な筋肉。ホールドをキープしたり、姿勢の維持や体を傾けるときにも強く働きます。弱い側は肩があがりやすくなります。
⇒上肢に問題がある場合はさらに以下の上肢の筋肉もチェックします。

<チェックする上肢の筋肉>
大胸筋 小胸筋 前鋸筋 中部僧帽筋 下部僧帽筋 上部僧帽筋 菱形筋 三角筋 棘上筋 棘下筋 小円筋 大円筋 肩甲下筋 上腕二頭筋 上腕三頭筋 円回内筋 回外筋 胸鎖乳突筋 肩甲挙筋
(それぞれの筋肉のはたらきなどはここでは省略します)
 筋肉調整
  1、主な約40の骨格筋のうち原因になりうる筋肉をすべてチェックをし、問題の原因になっている弱い筋肉を特定します。

2、キネシオロジー(筋肉機能学)に基づく方法で運動をさせることによって筋肉の不均衡を改善します。


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